東京セレソンDX「歌姫」
7/18(水)19:00〜
シアターサンモール@新宿
R列10番台
またまた私にとっては初めてとなる劇団、東京セレソンDXの「歌姫」を観てきました。
いや〜!よかった、本当に観てよかったです!すんばらしい!!!
まさに グッときたぜよ! でした。
(↑これ、劇中のセリフね。土佐弁で展開される舞台なんです。)
観に行ったきっかけは、私の友達の友達が、東京セレソンDXの前回公演「あいあい傘」かな?を観に行って、すごいよかったと言っていたというのを耳にしていたから。
ほんとにほんとによかったです!
ところどころ、特別協賛のフルキャストという社名を使ったシーンがあったり、「あ、ここ、毎回アドリブ?」ってところがあったり…Live感がより強調されてたりして新鮮。
これ↑あんまりやりすぎると、舞台の本筋から離れてしまってしらける時もあるんですが、うま〜く笑いに繋がっていたし、全然嫌な感じはしませんでしたね。っていうか、思い切り私、笑わされたし^^。
それと…昭和30年代の土佐でのシーンがメインで展開するんですけれど、キャラが濃い!濃すぎです!
私はまだ生まれていない時代ですけれど、なんとなく「キョーレツ〜!!!でも…いそうだわ、こんな人…。」って感じのキャラなんですよ。鯖子(西慶子:以下敬称略)と晋吾(須加尾由二)なんて…近くにいたら…困るわ〜(笑)。
誰一人としてキャラがかぶってなくてキョーレツなんだけど、なんかどこかで連帯感がある感じで、トータルで「いい感じ」なんです。うふふ、なんか思い出しても笑える…。
話は、戦後の混乱の最中に記憶をなくし、漁村で10数年を過ごしてきた太郎と、彼をめぐる2人の女性、鈴と美和子の純愛を根っこにすえたもの。
描き方は、あくまでも人物の日常というオブラートで、シリアスな部分は包まれている感じ。
だから、後半の展開には、切なくて胸が苦しくなります。たった一人の平穏な生活が、過去の戦争のために失われていってしまうから。
不思議だったのが、悲しいっていうよりも、キューンってくる切なさだったこと。
戦争は悪いとかなんとか、作品中で声高に叫ぶこともできたかもしれない。でも、あくまでも登場人物の気持ちがメインでそれが観ている側の心にしみるっていうか…。
大げさにではなく、戦争が一人の男の人生に及ぼした影響を静かに描いている様がとてもリアルに感じられたんですよね…。
ほんと皆さん、演技が達者でなんのストレスもなく、舞台に没頭できました。
というか…しょっぱなのひばり(阿南敦子)の登場から、「あ、この人、ツボかも…。」って思ったし。途中の美和子として太郎に語るシーンとか、笑顔で優しく接する裏の忘れられた哀しさとか焦りとか特別な人への想いとか、なんとも言えないです、この人の演技。めっちゃ好きだわ、阿南敦子さん…。
ほんとにね、出てくる人、出てくる人、なんだかいい感じだったんですよ。
太郎(宅間孝行)は、最初、コワモテ?と思いましたが、なんかだんだん気風のいい、器の大きい、でもちょっとかわいいお兄ちゃんに見えてきて…後半にいけばいくほどよくなりましたねぇ。
そうそう、鈴(村川絵梨)!最初の怒っている時の土佐弁がちょっとわめいてしまっていたせいで、なんて言っているかイマイチわからなかったんだけれど(汗)、ラスト間近の鈴と太郎との会話で叫ぶところでは、もうああいう風に言うしかないよね…って感じで、セリフと気持ちがビシバシ、心に響いてきました。
村川絵梨さんってNHKの朝ドラ「風のハルカ」で主演した女優さんだったんですね〜。TVをほとんど観ないので知らなかったんですが、すごく馴染んでいたしいい女優さんじゃないかな〜。
鈴の両親、岸田勝男(宮前利成)&岸田浜子(大見遥)もよかったな〜。太郎を思う気持ち、鈴を思う気持ち、それだけじゃなくて、泉やそのだんなの晋吾、村の人たちとのつながり…なんかこの夫婦がパイプ役って思えて、いいおじちゃん、おばちゃんだな〜って。この舞台のまとまりのよさって、宮前さんと大見さんによるところも大きいのかも。
私、ラスト間際の展開で、すーーーっかり一番最初の導入のシーンを忘れていて、「こんな切ない終わり方なの?寂しすぎるぅ〜(T_T)」って思っていたんです。(ほら、私、先読みが出来ない人なんで…笑)
そうしたら、もう一場面用意されていて…。太郎の言葉が世代を超えて現実となっていて、ちょっとした笑いと共に清々しいエンディング。
配役にもとても気の配られていることに気づき、脚本・美術ともによく練られていて感心し、大満足の観劇となったのでした!
出演舞台を観たことがあるのは、メリー役の蘭香レアさんだけで、しかも私の中では好みのダンサーさんというイメージだった(坂元健児さんと共演の「夏の夜のロミオとジュリエット」)んですよね。
出演することはチェックしていたのに、あまりにもケバいスナックのママ?に化けていて、すっかり蘭香さんであることを忘れてました^^;
とにかく、この「歌姫」や出演者についてほとんど前情報もなく、ご贔屓さんが出ているとかでもなく、東京セレソンDXについても全く知らず…という状態で観ましたが、本当に本当に本当に掛け値なしで観てよかったです!!!
スケジュールがすぐには決められなかったので、劇場限定販売のリピーター割引チケット(4000円→3500円)を買えなかったのが心残り。
もう1回観たいし、本当に観てよかったです!くどいようですが、本当にオススメなのよ〜!気楽に観に行けていい作品です。
カテコで、宅間さんが「東京セレソンDXは口コミで持っている劇団でして、チケットもまだありますので、よろしければぜひまた劇場に足をお運びください。またぜひお友達にも…」というようなことを話されたんですが、心から勧められます。口コミ、私でよければ、微力ながら協力します!って感じです。
★ 東京セレソンDX 歌姫
上演中〜8/5(日) シアターサンモール
→ 東京セレソンDX 公式ホームページ
→ チケットぴあ 「歌姫」
「歌姫」のチケットって定価4000円なんですよね。この舞台をたったの4000円で観られるってすごいかも。
惜しむらくは、チラシからはレトロな雰囲気は伝わってきても、この舞台のよさはわかりにくいって点。ほんともったいない〜!
だって…私…チラシから、チンピラが主人公のヤクザものの舞台かと思ってましたから…(笑)。そう思わない人もたくさんいるだろうけれど、私にはそう見えちゃったんですよねぇ、恥ずかしいことに…^^;。
あ〜、もう1回観たいな〜。ストーリーを把握しているだけに、またいろんな発見が出来そうなんですもの。
東京セレソンDX、次回作も観に行きたいです。要チェックの劇団だわ!
あ…サタケミキオさんって、イコール、宅間孝行さんなんですね。脚本家・演出家としての活動を、サタケミキオとして行っているようです。TBSドラマ「花より男子」の脚本も手がけられた方でしたか。いやはや、驚いた…。
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昨年のパルコプロデュース『Love30』でサタケさんの脚本がツボだったので遂にセレソンデビュー!!!セレソンファンの友人の引率なので、なんだかとっても心強いのです!
観たら感想書きますね〜。
ふつうのタレント?モデル?にしてはいい感じだなぁと思っていたので納得です。
セレソンデビューはどうだったのかな〜。
そう、「Love30」もサタケさんの脚本だったのですよね、私も調べて知りましたよ。
舞台は観ていないので知らないのですが、オムニバス形式の上演で話題になったうちの1本ですよね。
>らいむすとーんさん
村川絵梨さん、舞台で見るのとTVで見るのと随分印象が違いました。
鈴ってちょっとはっちゃけた元気娘っぽい感じがありましたし。
連ドラは見ていなかったんですが、いい意味で化けるな〜って思った女優さんでした^^。