2007年12月08日

「The Light in the Piazza」ゲネプロ

12/6(木)19:00〜
「ライト・イン・ザ・ピアッツァ」ゲネプロ
@ル・テアトル銀座
※この文章および写真・動画の掲載にあたり、関係者の許可をいただいていますので、無断引用・転載はご遠慮ください。

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先日の公開稽古を拝見してから約3週間。
ついに「ライト・イン・ザ・ピアッツァ」の幕が開きました。開幕前日に行われたゲネプロを観ての感想を舞台写真つきでお届けしちゃいます!
あ、でも、かなりネタバレしていますので(写真がかなり語ってしまうというか)、舞台を観る前にレポをご覧になるかはご自身でご判断くださいね。

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まず、最初に驚くのは大きくそびえ立つ奥と左右のセット。この大きさからいって場面転換はこのセットを動かさず、舞台上の家具や小道具を動かすことで表現するんだと気づきました。それにしても立体感があって、ごてごてとした飾りはなくとも、とても美しいセットです。
また、ビックリなのは、オーケストラピットが・・・舞台のど真ん中に作られていること!ちょっとキャストさん落ちちゃわないかしら・・・と心配してしまいました(笑)。

舞台は、マーガレット(島田歌穂さん)とクララ(新妻聖子さん)が、マーガレットが夫のロイ(久保酎吉さん)と新婚旅行で訪れたフィレンツェにやってくるところから始まります。聖子さんの美しい癖のない歌声と歌穂さんの表現力豊かな歌声。素晴らしく美しいハーモニー。
風に飛ばされたクララの帽子をファブリツィオ(小西遼生さん)が手にすることから2人の恋が始まります。マーガレットの心中を時折、マーガレットとしてでありながら、まるで舞台と客席とをつなぐかのように、語ったりもします。面白い構成ですね。

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そして、ゲネを観てビックリ!お稽古で観たイタリア人が英語を習うところは、たどたどしい日本語を話すことで、英語のネイティブではないことを示しつつ、でも、ちゃんと意味がわかるようになっていたんですね。
でも、あるシーンでは、完全にイタリア語?つまり、ファブリツィオの一家で話される内容が、イタリア語〜!!!ちなみに、字幕はありません(汗)。あれはどういうお話をしているのか気になります!
きっと、マーガレットとクララがフィレンツェでの旅行中、そしてファブリツィオたちと話す時には、一部はなんとかわかります・・・という会話で過ごしていたのでしょうから、それを観客に体感させるためなのかもしれませんね。

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私は、クララとファブリツィオの恋に反対するのは、母のマーガレットだけだと思っていました。
でも、直接的にではないけれど、フランカも反対・・・というより、愛は消えていくものと思っているんですね。
クララを傷つけまいと恋からできるだけ遠ざけておきたいマーガレットは、娘に愛を注ぎ、一方で夫のロイとは思いが通じ合わない悲しみを抱えていて。

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フランカは、クララとファブリツィオが出会った場所から同じように恋が始まったのに、夫となったジュゼッペは他の女に目をやる始末。愛を信じられなくなっている女性。

消えやすく移ろいやすい愛を信じて、親の庇護の元から巣立たせることが果たして娘の幸せになるのか・・・。
2maku2.jpg クララの愛はまっすぐで、ファブリツィオを心から求めています。そして、愛しているならば、どうするのが正しいのかを訴えます。それは、周りの状況や立ちはだかる壁から逃げるのではなく、愛を貫くこと。だからこそ、マーガレットもフランカもクララの正しさの前に、「愛とはどうあるべきか」を認めざるを得ないんですね。
心が大人のはずの女性が、愛に正面から立ち向かえていないという事実。深いですよね。

それにしても、この作品、とにかく音楽が素晴らしい!いや〜、難曲ぞろいとは聞いていましたが、女性陣の曲が半端じゃないですね!それでもしっかりと聴かせてくれますよ。 また素晴らしいのは音楽だけじゃないです!
舞台セットがこれまた照明との相乗効果で美しい〜!なんだか一枚の絵画のようです。
本当にきれいですよ。照明の色合いや光の強さで同じ空間なのに見え方が全く違うのにはビックリでした。

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キャスト別にちょっと書きますね。
まずは、シルビアさん!ソロ(曲名忘れてしまった・・・)と「Aiutami」の超高音パート!すごすぎです!シルビアさんって、声はアルト…ですよね?
「キャバレー」や「シカゴ」の楽曲のようにパンチの効いたセクシーな曲がピッタリで歌唱力も抜群な人だとは思っていましたが、今回歌っているナンバーを聞いて、全く別な面を見させていただきました。本当にすごい歌唱力の持ち主だとあらためて実感!

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聖子さんは、金髪(本番ではもう少し濃い色になるとご本人のブログにありますね)のカツラがとっても似合っていてかわいいです!小柄な聖子さんなので花柄ワンピースなどもよく似合い、クララの幼い感じも出ていましたね。

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話し声とかは少し高めのソフトな感じでしょうか。ピュアでまっすぐ、周りに大事に愛されて育ってきた・・・というところは、素の聖子さんに重なる気がしました。
とても聞きやすい声質で、ソフトに高音まで歌い上げる技術をいつ身につけたのか!と驚かされます。聖子さんの歌声が好きな方は、今回の舞台、お勧めです!

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寿ひずるさんの「Aiutami」での高音が素晴らしかったですね。マーガレットとは違い、ナッカレリ夫人は深い声で話すので、同世代の女性、母という立場であっても、お国柄?のようにも思えました。
ナッカレリの綜馬さんは、動きを大きくしたりせりふの抑揚を大きくしたりして、イタリア人の気質をだそうとしているように感じました。でも、どことなくジェントルマン、イギリス人っぽさも感じてしまったりして・・・(笑)。

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小西さんのファブリツィオは、ドギマギ具合がなんだか微笑ましいです。でも、20歳の青年で素敵な女性に出会ったらああなるでしょうね。クララが割りと落ち着いていられるのは、きっと心がまだ幼いから。
1幕のラスト、ホテルのクララのベッドそばでの会話?歌詞?をよく聞くと2人の精神年齢の差がわかりますよ。そうそう!以前より小西さん、声の響きがよくなったような気がしました。

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ちなみに、アンサンブルさんは様々な役で登場。
大道具、小道具の片付けも場面転換とあわせて、アンサンブルさんが流れるような動きで行います。これは、すごく見ていて気持ちよかった!とてもきれいな場面転換でしたね。

そして・・・なんといっても・・・歌穂さん。素晴らしい・・・。
作品中でクララの障害については多くは語られません。でも、大事に大事に手をかけて育ててきたことが様々なシーンでさりげなく描かれます。歌穂マーガレットの目は常に聖子クララに注がれています。きっと事故でクララが傷を負ったその日からずっとずっとそうしてきたんでしょうね。

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そして、その一方で母として娘の事故を未然に防げなかったという負い目、そこから一変した冷め切った夫婦の間の埋められない溝。夫へ本来なら注ぐはずの愛もすべてクララに注いできた、そんな感じがしました。
最後は・・・クララのファブリツィオへの愛を信じる、それだけではなく、ありったけの自分の愛情を注ぐことでゆっくりではあってもクララが成長してきたその事実を信じる・・・「男女の愛」と「母としての愛」を信じてクララに賭けたんだと思いますね。それが娘が最も幸せになる道だと。
歌穂さんの、歌声、仕草、表情・・・すべてからマーガレットの感情(罪悪感、苦悩、愛情、やりきれなさ、寂しさ、空しさ、希望…)がにじみ出ていて秀逸でした・・・。

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そうそう、ロイとの2度の電話シーン、とても印象的ですね。そこにはっきりとマーガレットの成長を見ることができます。
1maku10.jpgそして、母ではなくマーガレットの女性としての満たされない想いが凝縮されているようで、なんともいえない心をぎゅっとつかまれるようなシーンでした。

美しい舞台、音楽に浸りに、そして1回では理解し切れなかった部分もあるので、リピート決定です(笑)!ナッカレリのキス…あれはどういう意味だったんだろう…。
母の祈りと願いと愛に満ちた作品。ドラマティックな展開があるわけではないですが、じんわりと心に母の愛の大きさ、深さがしみてくる・・・そんな作品だと思います。

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★「The Light in the Piazza」ステージフォトギャラリー★
レポ中に掲載したお写真以外にも許可をいただいたショットがあります。ぜひご覧くださいね♪
超大サービス!舞台の余韻に浸るにはピッタリでは?
小さい画像は、クリックするとサイズが大きくなりますよ。

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おけぴ管理人の山野上さんと私とで舞台写真、撮りまくりました(笑)。
舞台の美しさと、各キャストの印象的なシーン、表情が少しでもとらえられてるといいのですが…。
長文に加え、大量のお写真、観て下さってありがとうございました!
おけぴ管理人の観劇感激レポにも、このゲネプロの様子がアップされていますので、ぜひ読んでみてくださいね。(より素直な感想が書かれていると思います〜♪)

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posted by akki at 23:54 | Comment(4) | TrackBack(2) | SPECIAL
この記事へのコメント
すばらしー!まさに昨日の感動が蘇ります。

ほんとに場面がポストカードのようですよね。美しい。出演者もぴたりとはまってます。1幕最後のシーン、びっくりしましたぁ。

それにしても、リピートするには高額なチケット…。日数も少ないし。次に観るのが千秋楽っていうのが寂しすぎます。
Posted by おとく at 2007年12月09日 13:04
わーっ、素晴らしいレポ&写真ありがとうございます!!!
今日、ようやく観てきました。
普段なら、ネタバレ結構ということで、観る前であっても、読ませて頂いてましたが、今日は、何故だか読まない方がいいような気がして、読まないで観に行きました(初めてです)。

僕もオケピの位置にびっくり。

本当にステキな舞台でした。
akkiさんに全く同感。
音楽もステキ、舞台美術もステキ、照明もステキ。
そして、キャストの皆さんも、とってもステキ。
音楽が流れていくように、舞台も流れていくような感じを受けました。
愛と光=希望に満ち溢れた舞台、全体が優しさに包まれた舞台でした。

それにしても、1幕ラストのあのドキドキのシーンも写真OKだったんですね。

こういう作品をいっぱい上演してほしいなぁ。
Posted by なべ at 2007年12月09日 21:45
最近ずっとサントラ盤聞いて余韻にひたってます。すばらしい舞台でした。このブログの記事は本当にうれしかったです。いつもありがとうございます。
Posted by よこぶ at 2007年12月14日 17:21
またまたお返事が遅くなりました、すみません!

>おとくさん
たっぷりの写真、楽しんでいただけたでしょうか。本当に美しい舞台ですよね。
お話がこぢんまりとしたものなので、もう少し小さい劇場でもよかった感じもします。
一番後ろから見ていると全体は見えるものの、結構遠く感じました。

>なべさん
ふふふ、何にも前情報なしで観るっていうのもいいものですよね♪
こちらのレポも、観劇前、後、それぞれの楽しみ方をしていたただければと思います。
はっきりと結論を出さないところ、幸せな部分だけを強調しないつくり、どうだ!と言わんばかりの山場をあえて作らない…やっぱりフランス映画を感じさせます、このミュージカル。
単純に幸せなラストではないところが、とてもリアルな作品だと思いましたね。
ラストの時点の幸せは刹那的なものかもしれない、でも、それが永遠に続くかもしれない、続いてほしい…という母の願いが光となって心に届く気がします。
わかりやすいハッピーミュージカルではないと思うんですよね。
個人的には、するめミュージカルかと(笑・観れば観るほど味が出る〜♪)。

>よこぶさん
BWサントラ盤もいいですよね。
音楽はとても美しかったですよね。
しばらくサントラ盤と舞台写真で余韻に浸ってください^^。
Posted by akki at 2007年12月16日 10:53
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