2008年02月14日

稽古場レポ 音楽座ミュージカル「リトルプリンス」個別歌稽古&通し稽古 その1

2008年2月6日(水)12:00〜
音楽座ミュージカル「リトルプリンス」個別歌稽古&通し稽古
@都内某稽古場
※この文章および写真・動画の掲載にあたり、関係者の許可をいただいていますので、無断引用・転載はご遠慮ください。
(小さい写真はクリックすると拡大します。)
おけぴ管理人も、稽古場レポに素直な感動を綴っていますので、ぜひご覧くださいね。

lp08.JPG

手がける作品全てが劇団オリジナルで、コンスタントに良質な作品を発表し、高い評価を受けている音楽座ミュージカル。
かつて原作に忠実な形でミュージカル「星の王子様」を上演。その後、原作の著作権が切れたことを受け、本当に音楽座ミュージカルが描きたかった物語として誕生したのが今回上演される「リトルプリンス」です。
再演へ向けて熱気溢れる稽古場に潜入!個別の歌稽古と通し稽古の模様をお伝えします!

lp05.JPG

まず、スタッフルームで軽くご挨拶をしてから稽古場へ。
広い稽古場の前方にはシンセサイザーや音響設備が入り、稽古場にはアクリルで出来た本番でも使用するセットが組まれています。
最初に見ることができたのは、王子が自分の星を離れての旅で出会う、「呑み助」と「点灯夫」のシーン。
動きや台詞の間を、音楽とどうやって合わせるか・・・役者さんとシンセ、演出の方の細やかなチェックが続きます。

lp38.jpg

いや〜、これらのシーン、本当によく出来ています!短いシーンだけど・・・楽しい〜!!!
呑み助役(萩原弘雄さん)の姿がコミカルでいい感じ♪動きは緩慢なんだけど、それもまた笑いを誘うし。
点灯夫役(渡辺修也さん)は、台詞と動きが早いし、その上リズムも重要。
でも、なんだかからくり人形みたいでかわいい!
渡辺さん、いい声してますっ!

lp06.jpg

その後は、飛行士役の広田勇二さん、王子役の野田久美子さんと花役の井田安寿さんが、個別に歌のお稽古。
歌稽古とはいえ、やっぱりそこには芝居がついてくるんですね。既に役としての表情が随所に見られます。

lp07.jpg

その間、他の役者さんたちはどうしているかというと、ウォーミングアップをする人、小道具のチェックをする人、発声練習をする人・・・とさまざま。
また、同役の役者さんのお稽古は、近くで見学したり、自分の演技の確認をしたり・・・そんな姿が見られます。周囲でお稽古を見ていた役者さんから、「もっとこうした方がいい」という指摘も。

lp04.JPG

どうしたら観客に、シーンの持つ意味や登場人物の状況・心理が、より一層伝わるかを大事にしているようですね。自分の役作りだけに頼らず、客観的見てどうかという周囲の声もしっかり聞いて、よりよいものを作るために一丸となっていると感じました。

そして、遅めのお昼休憩を挟み、初日である21日夜のキャストによる通し稽古へ。
(王子:野田久美子さん、飛行士役:広田勇二さん、花役:秋本みな子さん、キツネ役:安中淳也さん、黄花役:井田安寿さん、ヘビ役:山合大輔さん 他)
照明や美術などスタッフ陣も前方から稽古の様子を見守り、舞台稽古に備えて様々な点を集中的にチェックをしていきます。

上演時間は休憩を含み2時間半強(ストーリー概略はこちらを参照・・・公演ページへリンク)。カーテンコールはざっと確認のみで実質的には本編終了まででしたが・・・す〜ば〜ら〜し〜っ!!!!!!!!!
「リトルプリンス」は原作「星の王子様」のストーリーもしっかり大切に描いています。きっと原作ファンの方にも喜んでもらえる舞台じゃないでしょうか。
では、独自の解釈はどこにあるのか。私は、飛行士が花を自分の恋人と重ねたり、王子を自分の弟と重ねたり・・・そんな演出がさりげなく盛り込まれている点ではないかと感じました。「星の王子様」のストーリーの中で、飛行士の実生活に思いを馳せることで、単なるファンタジーではなく、私たちの物語のようにも思えてくるのです。

lp11.jpg

私自身、既にもう大人で、子供のような純粋なものの見方や考えからは遠く離れてしまっているように思います。でも、「リトルプリンス」で王子に出会うと、その純粋さにまるで固い心がほどけていくようです。きっと飛行士もそうだったんじゃないかなぁ。
王子の発する言葉の全てがあまりに素直で心に響いてしまうんです。
そして、王子が花のいる自分の星へ帰ってしまうラストでは、寂しくて寂しくて・・・涙が溢れてしまうのでした。というか、あまりにピュアな世界観がまぶしくて、ひたすら涙、涙でした。

lp35.jpg lp21.JPG lp33.jpg

「リトルプリンス」の舞台セットですが、とてもシンプル。アクリル板を組み合わせ、回転させることで様々な場面を描き出します。そのセットに幕をかけたりはずしたりして、砂漠や砂嵐などを表現するんですよ。その発想がすごい!
音楽座ミュージカルの舞台美術の美しさは、前作「メトロに乗って」でも感じましたが、全てを作り上げて提供するのではなく、想像力を刺激するものなんですよね。
音楽はシンセを中心として生の部分もありましたが、照明は稽古場なのでありません。役者さんは皆さんお稽古着がほとんどですし、舞台効果らしいものの多くをそぎ落とした通し稽古。なのに!登場人物の気持ちが、作品の本質が、ビシバシ胸に届くんです!

観終わった後、ダメ出しかな〜と思っていたら、なんともう1組、通し稽古をするというじゃないですか!しかも、今と違うキャストで!これは、なんとしてでも観たい!
・・・ということで、引き続きガッツリ観劇(笑)。(王子:宮崎祥子さん、飛行士役:広田勇二さん、花役:浜崎真美さん、キツネ役:吉田朋弘さん、黄花役:秋本みな子さん、ヘビ役:安中淳也さん 他)

長くなったので、続きは稽古場レポ 音楽座ミュージカル「リトルプリンス」個別歌稽古&通し稽古 その2で!

人気blogランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 演劇ブログ ミュージカルへ





posted by akki at 12:42 | Comment(3) | TrackBack(0) | SPECIAL
この記事へのコメント
大好きな作品です!
今回は複数キャストのことなので、まずは池袋で2公演を観る予定です。
あの素晴らしい舞台は、このように丁寧に作られていっているのですね。
貴重なレポをありがとうございました。
すでに、ホンモノの舞台を観ているようにドキドキしてきました。
個人的には、地理学者さんも愛すべきキャラだと思っているので、紹介してほしいな〜と思います。
Posted by もっち at 2008年02月14日 18:14
こんばんわ!
こちらでは初めまして…です。
素敵なレポ、ありがとうございました!

偶然にも、安中さんの二役を観ることが出来るので、レポを読みながら更にワクワクしていました。
‘指クリッ’気になります(笑)

あと、前回は無かった‘砂’役。
想像がつきません…^^;
Posted by ほし at 2008年02月14日 20:21
はじめまして。

リトルプリンスの稽古場の様子が詳しく
伝わってきて、公演が待ち遠しくなって
います。
照明も衣装も効果もない状況でも、
作品の本質が伝わってくると書かれていて、
完成度も高いのかな・・と思いました。
私は今回が初めてのリトプリなので、
とても期待しています。
特に飛行士さんを、楽しみにしています。
Posted by ぴか at 2008年02月17日 00:54
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック


Oisix(おいしっくす)/Okasix(おかしっくす)